日曜の夕方、神社の階段を上っていると、まるでシャワーのように
蝉の声が降り注ぐ。
処暑も過ぎたというのに、まだまだ真夏の声だ。
蜩に変わるのはいつの事だろう。
他に通る人も無く、ただ足元を急がしそうに蟻が通り過ぎていく。
暑いから(という訳でもないけれど)部屋に籠って人形を進める。
教室の乾燥機に一部パーツを忘れてきてしまったので
思ったほど進まず。残念。
昨夜は部屋の窓から神宮の花火を見る。
開け放った窓から風が入って気持ちよかった。
「エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る」
前田祥丈さんの語り口がとてもいい。
高校生の頃、新譜ジャーナルの文字通り新譜紹介のコーナーで
前田さんのレコード評が一番好きだったし信頼出来た。
自分で選ぶ時に大いに参考にしたものだ。
当時前田さんが「今月のベストアルバム」に「ヴェネツィア」を挙げていて
すごく嬉しかったのを今でも覚えている。
世間の評価は他のアルバムほどじゃなかったけど、大好きだった。
本は間もなく読了。
夏はまだしばらく続くらしい。